::: 相棒 season 5 ::: 刑事ドラマ・ミステリー ::: ★★★★☆
クールな刑事と熱血漢の刑事という警視庁特命係の名コンビが難事件の解明に挑む。
::: season 5 no04 ::: 2006年11月01日 放送12億円の宝石強奪事件で世間が騒然となる中、三浦(大谷亮介)が右京(水谷豊)に槇原(平田満)という空き巣の常習犯を調べて欲しいと頼みにやってきた。
千に3つしか本当のことを言わない嘘つき=“せんみつ”の槇原が、奥多摩の別荘に侵入して捕まった今回ばかりはなぜか素直に罪を認めているという。
興味を抱いた右京が薫(寺脇康文)とともに槇原を取り調べると、なるほどスラスラと犯行を自供する。
あまりに辻褄が合いすぎ、やはりその話はウソくさい。
右京は、槇原が隠している真実を聞き出そうと、なぜシーズンオフの別荘を狙ったのか、どうやって数ある別荘の中から侵入した別荘を選んだのか、など細かい質問を繰り返し、証言のほころびを見つけ出そうとする。
珍しく “トリオ・ザ・捜一” のオヤジさんこと三浦さんが、右京さんに頼み事してきました。
普段は、特命係りを邪険にしてますが、最終的に頼るところはやはり右京さんなんですね。(笑)
今回は内容的にも、キャスティングも非常に良かったと思います。
特に、犯人役の平田満が良かった。
この人、ほんと演技が上手いよなぁ。。。
嘘つきの空き巣常習犯に見えるもん。(笑)
ミステリーとしても、意外性と説得力を兼ね備えた脚本だった。
とにかくバランスが良かった。
※ これ以降ネタバレしてます。『相棒』 シリーズの中でも、本格ミステリーとしては上出来な作品だと思います。
まず、何故、嘘つきと名高い空き巣常習犯の槇原が、奥多摩の別荘を狙った空き巣に関しては素直に自供し、逮捕されたのか?
この謎自体が面白い。
ミステリーの1番の面白さは、犯人探しとか、犯行方法といったものよりも、まず大前提の魅力的な “謎” であり、その不可解さだと思う。
謎ありきのミステリーですよね。
それから、宝石強盗の事件と関連付けして、強盗という重い罪を、窃盗に塗り替えようとしているのでは? としたミスリードも、思いつきそうも無い発想ですよ。
しかし、窃盗だったとしても、常習犯なので、間違いなく3、4年は刑務所暮らしであるという点が、どうにも腑に落ちなかった。
結果としては、槇原は、宝石強盗はしていなかった。
だが、強盗が隠した宝石の場所を偶然にも知ってしまったことと、仲間割れで殺人が行われた現場を目撃したことで、強盗団から命を狙われる事を恐れた槇原は、最良の避難場所として、逮捕されて刑務所に入ることを考え付いた。
しかも宝石の隠し場所というのが、数年は開封されることがないワインの酒樽だったというアイデアに驚きである。
そうきたかと。。。膝を叩きました。(笑)
槇原が電話を1本掛けさせて欲しいといった伏線も、いま一つ納得がいかなかった供述も全てが解ける。
宝石を隠した酒造会社では、樽ごとにオーナー制度を設けていた。
槇原としては、酒造会社に電話をかけて、宝石が隠された樽のオーナー契約を結びたかったんですね。
ワインが熟成(開封時期)するのが5年後であり、それまで、刑務所で安全に過ごそうという一石二鳥な計画だったのか。。。
運が悪いことに、右京さんに目をつけられてしまって、計画もおじゃんですけどね。(笑)
( ゚_ゝ゚) { 『ウソしか言わないなら、今の言葉もウソなんですね…』 三浦さんの努力の甲斐があったかも。。。