::: 相棒 season.4 ::: 刑事ドラマ・ミステリー ::: ★★★☆☆
クールな刑事と熱血漢の刑事という警視庁特命係の名コンビが難事件の解明に挑む。
::: season.4 no.08 ::: 2005年11月30日 放送特命係の亀山薫が誘拐される。
犯人は、“和製シャーロックホームズ”と雑誌に取り上げられた杉下右京と間違えて、薫を連れ去ったらしい。
右京は前日、“和製シャーロックホームズ”を訪ねて警視庁にやって来た若い女性に、それはもう一人の特命係のことだとごまかし、面倒をやり過ごしていたのだった。
推理小説っぽい内容で、遊び心満載でした。
こういうの好きです。
ものすごい社会派の脚本も 『相棒』 らしいと言えばそうですが、後味悪いものも多く重いのがね。。。
たまにコメディタッチのものを入れてくれると、楽しく観れる。
今回は、 “和製シャーロック・ホームズ” の肩書きを持つ右京さんと、勘違いされて、同じ特命係りの薫ちゃんが拉致監禁されるという事件。
その勘違いも、右京さんの活躍にイジけた薫ちゃんを励ますつもりでついた嘘が仇となる。(笑)
思いやりでついた嘘とはいえ、その嘘が薫ちゃんを地獄に突き落とす形となり、嘘をついた張本人は、女子高生に囲まれてミステリー談義で和気あいあい。。。(笑)
こっちは天国です。
タイトルのまんまの 『監禁』 より、 “天国と地獄” の方がよかったかもしれない。
倒叙形式で物語りが進行していくので、フーダニットに関しては、進藤ミサエ(佐藤江梨子)が主犯とすぐにわかる。
共犯にはミサエにぞっこんの不動産会社社長がいるのだが、この社長が曲者だった。
今回の脚本で注目したいポイントは、
“嘘” でしょう。
この嘘が奇妙なトライアングルを形成しているという設定が面白い。
右京さんが突いた嘘で、散々な目に合う薫ちゃん。
そして、犯人側にも重大な嘘が潜んでいたわけです。
肝心のミステリーとしては、右京さんは薫ちゃんが監禁されている空き物件にどうやって辿り着くのか?
そこに、右京さんらしいロジカルな推理があります。
推理小説らしく、暗号トリックといった設定と展開で進行していくので、それにふさわしい内容だったと思います。
そして、ラストの大どんでん返しのオチと。。。
お約束通り、カタルシスを味わえる内容が良かった。
ただ、エキセントリックを通り越して、ちょっとイっちゃってる犯人役を演じた佐藤江梨子がいまいちパワー不足だった。
金属バットをがっつんがっつん振り回せるようなパワーがないと、体格の良い薫ちゃんが、殺されるって逃げ回るような怖さを感じない。
演技もへたっぴだったことが、評価がいまひとつだった原因。
作品としては面白いだけに、惜しい。
※ これ以降ネタバレしてます。“和製シャーロック・ホームズ” ですか?
右京さんのタイプからいったら、エラリー・クイーンか、ブラウン神父じゃないのかなぁ。。。と言いたい。
まぁ、日本だとホームズが1番知られているからなのかもしれないが。。。
ホームズを持ち出してきただけに、内容も本格的な殺人事件というよりは、冒険ミステリーって感じになってましたね。
暗号解いて、お宝探しみたいな。
そのお宝も共犯者の社長の嘘だったという、ミサエちゃん大ショックなオチだった。
ところが、嘘を突いてた社長が、今度はさらに右京さんに騙されていたという二段構えのオチ。
社長が信じていた旧陸軍の一グループが結成したとされる、刀桜の会とやらが完全な嘘であり、その元ネタとなった同人推理小説 『亡霊の咆哮』 の作者が、中学生時代の右京さんだったなんて。(笑)
厳密に言えば、右京さんが直接社長に、刀桜の会のエピソードを語って信じさせたわけではなく、嘘を突いたことにはならないのですが、小説という媒体を通して、フィクションを社長に信じ込ませてしまったという点では、これも1つの嘘なのかなぁと。
こうなると全ての嘘の元凶は、右京さんということになるのか。。。?(笑)
右京さん、社長、ミサエちゃんによる、嘘のトライアングルが完成し、巡り巡って、最後にただ1人の正直者・薫ちゃんが、バカをみたわけです。(笑)
( ゚_ゝ゚) { 『インテリ(1名除く)失踪事件。。。ですね。』 何気にひどい。(笑)