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::: 土曜プレミアム ::: 時代劇・ミステリー・ファンタジー ::: ★★★☆☆
妖怪と話ができる大店(おおだな)の若だんなが、摩訶(まか)不思議な妖怪たちと奇怪な事件の謎を解いていく同名小説のドラマ化。
::: 2007年11月24日 放送
文政のころの江戸・日本橋。 回船・採種問屋を営む長崎屋の跡取り息子の一太郎(手越祐也)は、さまざまな妖怪が見えて会話ができる。 一太郎の守り役の仁吉(谷原章介)と佐助(高杉亘)も実は力の強い妖怪。 妖怪たちも一太郎が好きで、遊んでもらうためにいつも周囲をうろついている。 そんな一太郎は、自身が病弱であることから大店の跡継ぎにはふさわしくないという悩みを抱えていた。 ある日、殺人現場を偶然目撃した一太郎は、奇妙な連続殺人に巻き込まれていくうちに、祖母のおぎん(十朱幸代)から出生の秘密を聞かされる。
ベストセラーになっているというのは知ってましたけど、時代小説って好きじゃないんですよね。 正確には、食わず嫌いになるんですが。。。 どうせ、妖怪が出てくる怪談話なんだろうと、高を括っていたのですが、ミステリーの部類に入るんですね。 それじゃ、京極夏彦と変わらないじゃないかと思ったのですが、京極夏彦の作品は、妖怪チックな奇怪な事件が起こるが、実は、人間が起こした犯罪というオチがあるのだが、『しゃばけ』 の場合は、思いきり妖怪が起こした奇怪な事件だったので、ファンタジーとしての要素が強い。 しかし、 『しゃばけ』 の作者は、漫画家だったそうなので、京極夏彦のあの小難しい文章を読むよりは、遥かに読みやすく、発想が漫画っぽく、ライトな時代小説になっていることは予想される。 そのせいか、若い女性に人気がある作品らしいです。 わたくしがドラマを見た限り、それだけでない同人的要素があるので、 “若い女性” に人気というのもうなづけるかもしれない。
そんな偏見に満ちた目で(笑)ドラマを観たのですが、予想に反して面白かったです。 ミステリーとしては、ジュブナイルな印象を受けました。 まぁ、大人が見ても楽しめるとは思いますが、ディテールは全く異なりますが、『ハリー・ポッター』 に似ているなというのが第一印象でしたね。 本格的な捕物帳を読んでいる人には、子供だましなのかもしれませんが、時代背景にも詳しくないし、時代小説も読んだことがないわたくしのような者からしたら、ビキナー向けとして丁度いいと思います。
配役に関しては、原作を知らないので、なんとも言えませんが、主役の一太郎を演じた、ジャニっ子の手越祐也が、カマっぽかったのが痛い。。。 演出家や監督の指示が、カマっぽくやれ! だったんですかね。。。( ̄〜 ̄) 最後の方では、大分慣れてきましたけど、それでも、原作もあんな感じなのかなぁと思うと、読む気が失せるというもの。(´ー`)┌ さらに、他の役者さんも現代劇が主な人ばかりなので、時代劇に慣れてないと演技はもとより、立居振舞が現代人らしくなってしまって、時代劇っぽく見えなかった。 しかし、相変わらず岸部一徳の演技は良い意味で笑えた。
※ これ以降ネタバレしてます。
人々に乗りうつり殺しをしていたのは、大工道具・墨壺の付喪神(正確にはなりそこない)だった。 ドラマでは100年もの間、大切に使われてきた道具には神が宿り、付喪神になるとしています。 ちなみに、付喪は当て字であり、正確には “九十九” と書く。 字の通り、九十九年という長い歳月や、九十九種という種類を表す言葉でもあります。
あと少しで付喪神になれるはずだった墨壺くんでしたが、持ち主の棟梁を殺害した男に破壊されてしまう。 その強い恨みと、100年もの長い間、大切に使い続けてくれた棟梁への思いが、墨壺を悪い妖怪へと変貌させてしまったんですね。 オチとしては、あまりにもわかりやすいのですが、そこに、一太郎の出自の謎が絡んでくるので複雑になってきますが。 謎なのが、何故、墨壺は妖怪のハーフである一太郎を殺害しようとしたのか。。。 どう考えても納得できんのですが。。。 一太郎が標的にされる必然性が皆無なので、説得力に欠けます。 単に、わたくしが大事なシーンを見落としていたのでしょうか。。。謎。
それにしても、絶対妖怪は岸部一徳だと思ったんですが、真矢みきの方だったのにはびっくり。 ドラマ 『相棒』 や 『医龍』 などで、一癖も二癖もある役ばかり演じているので、こいつ絶対妖怪だよと思っていたのですが、裏をかかれましたね。(笑)
突っ込みどころは、そんなに無かったんですけど、しいて言えば、一太郎のボディーガードの白沢と犬神なんですが、妖怪のわりにはすげぇ弱かったなぁと。。。 妖怪2人がガードしてるのに、なんとも不甲斐ないシーンばかり。。。 いまひとつ頼りない妖怪ですよね。( ̄〜 ̄)
江戸時代というのは、世界でも稀なリサイクル都市でした。 それだけでなく、徹底したリデュース、リユースを含む、いわゆる3つのRを地でいっていた尊敬すべき都市づくりをしていた。 今回登場してきた妖怪、付喪神は、物を無駄にせず、道具を大切に使い続ける江戸庶民が生みだした神様なんでしょうね。 江戸時代の文化や、人々の暮らしぶりは、現代人にはとても勉強になることが多い。 そういう道徳観念からみても、このドラマはとても評価できる。
( ゚_ゝ゚) { 『それが私の運命なら、受け入れるほかありません。』 その潔さ、粋だね。
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