::: ミステリー・ドラマ・アドベンチャー ::: アメリカ ::: ★★★★☆
::: 2005/11/06 〜 2006/05/07
その島はどこにあるのか。
彼らは選ばれたのか。
そして彼らはどこに行くのか―!?
オーストラリアのシドニーから米国のLAに向かって飛び立った航空機が、乱気流に巻き込まれて墜落する。
機が堕ちたのは、ある南の島の海岸。
そこで多種多様な人種からなる生存者48人は救援を待つが、何日経っても、救助隊は来る気配すら無かった―。
それどころか、島には謎の怪物が出現するなど怪現象が発生し、いつの時代に放たれたか分からない電波が到着。
生存者たちがいるのは一体どこで、いつなのか!?
ドラマは回想シーンを多用し、生存者たちが抱える意外な過去も明かしていく。
しかもそこでは、彼らが過去に何らかの接点を持っていた事実までが明らかに…!?
飛行機墜落パニックに始まり、サスペンス、SF、社会派ドラマ、そしてラブ・ロマンスやヒューマン・ドラマなど、ドラマのありとあらゆる要素を盛り込み、回を追ううち謎が増殖する空前の展開で見る者のハートをつかむ、前代未聞のドラマが「LOST」だ!
今更ながら、ロスト・シーズン1をやっと観終えました。
レンタル開始してから、ボリューム7、8くらいまでを一気に借りて観て、すごくハマってたのですが、途中からまだレンタルしてないということで、一時ストップしたら、見る気が失せたというか。。。'`,、('∀`) '`,、
そうこうしていたら、真夜中、テレビで放送してるのに気づいて、これはラスト・チャンスと思い観ました。
アメリカのドラマが面白いなぁとおもいだしたのは、やはり、 『ER』 の影響があります。
基本的にわたくしは、外国のドラマっていったら推理モノしか観なかったので、かなり、ショックを受けましたよね。
日本にない手法だったし。
大抵日本のドラマは、主人公を中心としてしか描かないですが、さすが、人種の坩堝であるアメリカ。
自己主張が強いという利点がドラマにも反映されて、複数の登場人物にスポットを当てることで、いろんな角度から医療とその人間関係を描くことに成功しているし、ドラマ自体に厚みが出て面白かった。
その手法は、 『CSI』 にも受け継がれていき、 『LOST』 でも生きている。
『LOST』 の舞台は、名も無き無人島であり、登場人物達が乗った飛行機が、その島に墜落したことから物語がスタートします。
その出だしも主人公格である、医者のジャックがジャングルで倒れていて、意識を取り戻し起き上がるところから始まり、どこからともなく聞こえてくる叫び声を辿って海岸に出ると、飛行機の残骸が燃えていたり、ところどころで爆発したり、人々が嘆き、騒ぎ、パニック状態になっている惨状を目の当たりにする。
ジャックと同じ心理で、その状態を視聴者も見れて緊迫感があるし、そこにきてやっと、飛行機が墜落したのだということがわかるサプライズな演出も面白い。
シーズン1を全て観るとよくわかるのだが、倒置手法でこのドラマは作られている。
登場人物達が、どういう経緯で飛行機に乗ったのかとか、飛行機に乗るまでのシーンは最後の最後でわかるというしくみ。
なので、いきなり切迫した事態から始まるため、つかみがめちゃくちゃ良い。
これからどういう展開をみせるのかという期待感が高まります。
日本でこれをやろうとしたら、ある男が目覚めたら見知らぬ部屋のベッドの中だった。
しかも隣には裸の女が一緒に寝てる。。。俺は一体どうしたの? っていうベタなストーリーになるとこでしょうが、アメリカはドラマでも規模がでかいので、日本のドラマのようにチープなつくりにならないとこが良い。
全体のプロットは、サバイバル生活をしていく中で、登場人物達の過去をちょっとづつ小出しにしていくという戦法です。
それだけでなく、飛行機が墜落した島には、得体の知れない凶暴な生物がいて、襲撃にあったりだとか、無人島のはずなのに、人工物があったりと、島自体にも大きな謎が隠されているのです。
何故、誰も救援に来ないのか?
何故、飛行機は墜落したのか?
何故、彼らは飛行機に乗ったのか?
そして、この島の秘密とは・・・?と、回数を増すごとに謎が深まるのです。
ミステリー好き、謎解き好きにはたまらないですよね。(´ー`)┌
飛行機が墜落してからは、無人島でのサバイバル生活がまた面白いのだ。
見知らぬ人々が無人島でサバイバルを強いられるという状況は、わたくしの大好きな漫画家の、ある長編作品の序盤にそっくりなんですよね。
なので、設定自体はそんなに斬新さは感じなかった。
ただ、日本人とアメリカ人の発想の違いというのが、ドラマを観てて興味深かった点でもある。
漫画の場合、日本人らしく生活に伴なう問題に、焦点を絞って詳細に描いていて、例えば、食料が無くなってきて、メンタル面で追いつめられてくると、仲間の中で1番サバイバルに適さない、病気持ちや、ひ弱な人間に対して、陰険なイジメが行われたり、食料が紛失する事件が発生したりと、すごく切羽詰った息苦しさを感じるリアリティさがあるのですが、LOSTの場合、基本的に食料に対する危機感は全く感じない。
水も湧き水を都合よく発見したりするし、1人めちゃめちゃデブちんな男性がいるのですが、この人はサバイバルしてるにも関わらず、いっつも太いんですよね。。。'`,、('∀`) '`,、
普通だったら、何でこいつはヤセないんだ? どっかで盗み食いしてるんちゃうか? で、争いが起きたりしそうなんですが、それもない。。。
決定的なのが、
“悲壮感がない” という点。
LOSTの登場人物達は、ストレス発散にと、ゴルフ場まで作って興じるんですから、アメリカ人というのは、お気楽な人種だなぁと思いましたよ。(´ー`)┌
こういうサバイバルという状況に陥ったら、おそらく日本人だったら、すごく協力的で、独断専行という勝手な行動はしないと思うのですよ。
まさに、学校での生活が生かされるというか、給食当番とか、掃除当番のように、班を作ってローテンションを組んで、食料の調達やら、島の探検やら、仕事を全員参加で行い、1人欠けても、他の人がその穴を埋められるように、万事うまくいくようにする。
なので、リーダーというのも日直のように、毎回変わるだろう。
しかし、アメリカ人の基本発想は、
“自由” らしいというのが笑いました。
拾ったモノは自分のモノとして、皆で分け合うなんてとんでもないという人がいたり、ジャングルで奇妙な人工物を発見しても、誰にも言わないでこっそり1人で調査してたりなど、とにかく独断専行タイプが多い。
自主性の意識が高い国だけあって、日本人の社会人には当たり前の、
“ほうれんそう(報告・連絡・相談)” という共有意識はあまり見られない。
猪を捕まえたり、魚を取るのが上手い人は、食料調達担当とか、野菜を育てるのが上手い人は、菜園担当とか、それぞれの自主性に任されてるみたいです。
おそらくわたくしは何も出来なくて、皆から白い目で見られるタイプなんだろうなぁとか思っちゃいます。(´ー`)┌
なので当然、リーダーという役割に関しても、微妙になってくるんだろうなぁと思えてならない。
ドラマが始まった当初は、若くて、体格も良くて、医者でもあり、良識のあるジャックが、暗黙のうちにリーダー的存在として、サバイバル生活を動かしていくのですが、シーズン1の後半になると、その立場も微妙な方向にいくんですよね。
その構図がアメリカらしいなと思える。
権力闘争というか、派閥争いのような展開で、ひと悶着あるのかなぁと。。。
シーズン1は、サバイバル生活や、そこで起こる様々な事件、登場人物立ちの過去を見せることに中心をおいて作られているのですが、シーズン2は、島に存在する謎の人工物や、島そのものの謎にも迫るようです。
※ これ以降ネタバレしてます。シーズン1ですごく良かったのは、サイードとロックの過去のエピソードですかね。
ドラマチックな構成で、久しぶりに引き込まれました。
サイードの方は、彼は中東の生まれであり、戦争とか内紛が激しい環境での話だった。
アメリカのようなボタン一押しでミサイルが飛んでいくというような機械化された軍事大国とは異なって、ゲリラ的で、生々しい紛争の現状というのが、すごくリアリティがあった。
ロックのエピソードは、ストーリーはベタベタなお涙頂戴モノなんですけど、見せ方がすごくうまかった。
構成が緻密に作られてるので、ミステリーに近い感覚で見れた。
彼の最初の登場は、飛行機が墜落したシーンで、砂浜に仰向けで横たわっているのですが、大騒ぎな惨状の中、何故か、足先をピクピク動かしながら真剣に自分の足を見つめている。
このシーンが最初すごく気になったんですよね。
何ですぐに起きないんだろうとか、何で早く避難したり、他にケガしてる人を助けたりしないんだろうと思った。
ただその時は、飛行機が墜落したから、体が動くかどうか確認してたのかなぁと思ったのですが、実は彼は半身マヒの身体で、車イスで飛行機に搭乗していたということが、その後のエピソードでわかる。
そのエピソードがわかる前は、元気にジャングルを駆け回って、猪をハンティングまでしている映像を観ていたもんだから、この倒置手法の使い方には驚きましたね。
大どんでん返しをくらったミステリーを読んだ時の感覚と同じですよ。
さらに、半身マヒになる原因のエピソードがまた、憐れで、悲しい話なんですよね。。。。゚(゚´Д`゚)゚。
だからこそ、すごく印象に残りましたね。
それと、今後のストーリー展開において、ロックの存在はかなり大きいものとなりそうな予感がします。
というのも、墜落のショックなのか、島が影響しているのか、わかりませんが、マヒしていた足が元通り動いて、走れるようになったわけですから、ロックの人生観を変えてしまっただろうし、島を出たら再び歩けなくなるかもしれないという心理的恐怖から、ジャックら島を脱出したいと思っている人達とは、考えも異なり、それを阻止する行動にでるかもしれない。
澄んで清らかな池に、まさに石(ロック)をボチャンと落として水面を濁らすような、そんな役割を担う気がしてならない。。。
以前、雑誌で、LOSTの登場人物の人気投票というのを見たんですよ。
もちろんアンケートは女性が対象で、当然のことながら上位に選ばれたのは、イケ面俳優なんですがね。(´ー`)┌
最近のちょい悪ブームも手伝ってか、やはり、女性のハートを射止めるたのは、正義感丸出しで、典型的なヒーロー像であるジャックではなく(2位でした)、ダーティーでワイルドで、悪っぶってるけど、実はいい人のソーヤーがダントツ1位でした。'`,、('∀`) '`,、
ほんと、日本人てわかりやすいやつらだなぁと思いましたよ。
ソーヤー役の俳優は、金髪で、モデルもやってるということで、とにかくかっこがよろしいんですよね。
しかも、悪ぶってるわりには、淋しがりやさんで、甘えん坊みたいな性格してやがるから、母性本能をくすぐられるのでしょうか。。。?
ただ、わたくしもちょっと違う意味で、ソーヤーを支持した女性達と似たような感覚は持ってます。
個人的に性格がひねくれてるので、ジャックのように、医者で、頭も育ちも良くて、容姿端麗で、正義感も、責任感もある、非の打ち所がない完璧人間には、コンプレックスを感じるし、自分が卑屈になるのですごく嫌なんです。
しかもこのタイプには、周りの環境で作られる自己(外面が良い)を大事にする傾向があるので、偽善者が多いのも事実で、そこがダメなんですよね。
ソーヤーは、詐欺師で犯罪者であるが、イコール、人間失格かと言われれば違うのですよ。
生まれながらの犯罪者はいないというのを地でいってるタイプで、とことん不幸な生き方をしてきただけ。
ソーヤーだって、ジャックと同じ環境で育てば、ジャックのような完璧人間になったかもしれない。
他人とコミュニケーションをとるのがヘタクソで、常に誰かと争いごとになったりする問題児だけど、浜辺で1人静かに本を読んでいる姿や、ヘンテコな眼鏡をかける破目になったり(そのジャックとの経緯も笑えるのだが)、何故か赤ちゃんをあやす天才的な才能を持っていたりと。。。
その意外性が惹かれる要素かもしれないなぁと思う。
ちなみに、わたくしの中での1位は、サイードです。
ジャックの賢さや良識と、ソーヤーのずる賢さと行動力を足して割ったタイプです。
つまり、バランスが1番良い人。
ただし、女に弱いというか、女で失敗するところがウィーク・ポイントかと。。。'`,、('∀`) '`,、
サイードはロックよりも、サバイバルに適した人材かと思う。
それは中東の紛争の中、生きるか死ぬかという生活をしてきたし、なにより元軍人でもある。
ある意味、現役サバイバーなのです。'`,、('∀`) '`,、
“生きぬく” ことにかけて現代社会のぬるま湯につかってきたジャックじゃ頼りないし、かといって、やみくもに突っ走る勢いだけのソーヤーじゃ早死にするのは目に見えてる。
ジャックのような冷静で、良識のある賢さも必要だけど、時にはソーヤーのような柔軟なクレバーさも大事だったりする。
それが出来るのはサイードだと思う。
ただ、この役者さんの顔、犬に似てません?
あんな顔した犬見たことあるんだけどなぁ。。。
犬種が思い出せない。。。
スヌーピーが茶色になった感じの犬かなぁとか思うんですが。。。(オイ)
シーズン1は面白く観れたんですけど、それでも途中から、謎の島がかなり人工的な島なんじゃないかと、におわすような感じになってきて、ちょっと微妙な感じなんですよね。。。
それに、先住民族(?笑)のフランス人の女が、最初は普通な感じだったんですけど、途中から、ストーカーっぽい頭のおかしい女になっちゃってたり、知ったかぶったような謎の言葉を連発して、
なんなんだよそれっ! ってかなりイラっとしたので、そのへんの “謎” の引き伸ばしのやり方をもうちょっと上手やってくれないと、人間の心理として、納得できないし、辻褄も合わないようになってきてしまうんですよね。
全部含めて、方向性によっては、C級SF映画のようなものなっていくのかもしれないと思うと、レンタルもしたくないかなぁなんて思っちゃうんですが。。。'`,、('∀`) '`,、
結局は “LOST” というドラマは何なのか? ということに尽きると思うのですが、個人的な見解としては、昔あったシュミレーション・ゲームの 『シムアース』 のようなことを現実にやったらどうなるか? っていう実験を、アメリカの政府だか、軍だかわかりませんが、どこかの機関がひそかに行ってるんじゃないかなぁとか思ってるんですが。。。
何も無い島にいろんな人種の、いろんな年代の、男女を置き去りにして、彼らが協力しあって、新しい文明を築いて発展してくのか? それとも、お互い争い、殺しあって自滅していくのか?
人間は有史以来、戦争を繰り返しながら、文明を築いたり、滅ぼしたりして生き残ってきたわけで、そんな現代の人間達はこの先の未来も、同じように滅んでいくしかない人種なのか?
人間を使った進化論の実証がテーマとか。。。?
そう考えたのも、最後の方で子供の取り合いのシーンがあったり、リーダー争いのような、権力闘争のような状態になっていくような印象を受けたんですよね。
文明が繁栄していく過程では、必ず起こる事だと思うし。。。
違うかな。。。?
( ゚_ゝ゚) { 『過去と決別(ロスト)した48人のサバイバル・サスペンス。』 数字の意味は合理的に解決すんだろうな。。。?