::: 相棒 season.1 ::: 刑事ドラマ・ミステリー ::: ★★☆☆☆
クールな刑事と熱血漢の刑事という警視庁特命係の名コンビが難事件の解明に挑む。
::: season.1 no.09 ::: 2002年12月04日 放送右京の後輩・森島が勤務する会社で、経理部の人間15人が突如仕事場を放棄している間に、金庫から大金が盗まれるという奇妙な事件が発生した。
防犯ビデオには催眠術にかかったように社員が席を立つと、もぬけの殻になった部屋に会社のぬいぐるみを着た人間が侵入。
金を奪い去っていく様子が映し出されていた…
右京さんの大学時代の後輩・森島という役で、篠井英介が登場。
その胡散臭い容貌から、犯人らしい犯人と思ってしまうのはわたくしだけでしょうか。。。(笑)
その森島が勤務する会社の経理部15人が、ある日突然勤務中に仕事を放棄し、近くの公園の噴水に集合するという奇妙な行動を取る。
空になったオフィスを狙い、金庫に納められていた大金が盗まれるという事件が発生する。。。
事件発生時から、集団催眠が事件に利用されているのではと手の内を明かしていたことが気になった。
いわゆる後催眠暗示が使われている事件なんですが、リアリティには欠けますが、犯人は誰かという点に於いては、洞察力が無いと中々見抜けずらい細かい伏線が良かったと思います。
※ これ以降ネタバレしてます。後催眠暗示を集団にかけるという設定はかなり苦しい。
催眠をかける人と、かけられる人との信頼関係も大事だし、かけられる人の体質にもよる。
大前提として、リラックスしていないとまず無理なので、英会話教室なんかでそんなことはできようもないのは明らか。
それと、金庫に大金があるという事は、社員の誰かしらに聞くことは可能かもしれないが、金庫の開け方は犯人は知らんだろうと思う。
たまたま金庫が開いている時に、後催眠暗示を発動させるキーワードを聞かせることも不可能に近い。
大体にして、集団催眠ともなれば、当然の如く、15人の共通性を探ろうとするのは自然なことで、そこから簡単に英会話教室が、さらに、英語の教師が誰かまであっさりと辿り着いてしまうはず。
犯人がそれだけ完全犯罪に自信があったと考えればいいのでしょうかね?
凡人としては、容疑者として名前が挙がることだけでも、計画の失敗と考えたくなりますが。。。
難点はありますが、本作はなかなか良かったんじゃないかと思う。
特に、着ぐるみをきたキャラクターの所作(手招き)で、犯人が外国人もしくは、外国での生活が長かった人物と推理する右京さんの洞察力は素晴らしい。
わたくしなんか、ぼ〜っと見過ごしてましたからねぇ。(´ー`)┌
それと、パイドパイパーという聞きなれない言葉は、暗示のキーワードに最適だったし、さらにその言葉の意味を犯行動機に利用するという一石二鳥な脚本はよく練られていると思う。
パイドパイパーって聞くと、ハイドワイターの仲間かなんかかと思うが、日本語では、 『ハーメルンの笛吹き男』 のことだそうです。
グリム童話として有名な民間伝承。
簡単なあらすじはというと、ハーメルンという街に、ネズミ退治を仕事とする男がやってきた。
ネズミの駆除に困っていた街の人々は、早速、彼に報酬と引き換えにネズミ退治を依頼する。
男が笛を吹くと、不思議なことにネズミが彼の後をついていく。
笛の音に惹かれたネズミ達は、川に連れていかれ溺れ死んでしまった。
ネズミを退治した男は、報酬を貰おうとしたが、ハーメルンの人々は約束を守らなかった。
怒った男は、笛を吹きハーメルンの子供達を街から連れ去ってしまう。。。
そんな内容だった、と思う。
本作の事件の動機は、約束を守らなかった男(企業)に対しての復讐だったわけです。
復讐というのはやっかいなもので、それを成し遂げる為には、時間がどれだけかかろうと厭わない上に、金銭目的でないということでしょうか。
金を惜しんだ会社社長に対する復讐は、やはり金で苦しめるのが1番ということで、犯人は金庫から数億という大金を盗みます。
しかし、犯人にとって盗んだ大金は嵩張る上に不必要なものであり、かつ処分しなくてはならないもの。
その処分方法として、父親の棺桶の中という最適な場所を選んだ。
葬式が終われば焼き場に直行ですからね。(´ー`)┌
犯人が何故、何年も経ってから復讐を行ったのか?
それはいちもにもなく、合理的に復讐を行えるからだったからなんですね。
犯人の思考はかなり合理主義だ。
父親の復讐と、葬式、金の処分と、こちらは一石三鳥な仕事。(笑)
しかしながら、合理主義というのは時として、人の心を傷つけることが多い。
無神経という言葉が合うかもしれない。
本作の犯人も、犯罪まみれの金の隠し場所を父親の棺桶(しかも遺体入り)にしてしまうあたり、右京さんに死者を冒涜と言われても仕方ない。
わたくしも結構な合理主義なんですよね、だからよくわかる。
まぁ、犯罪までは犯そうとは思いませんが、誰かを不快にしていることはあるはず。
気をつけよう。
( ゚_ゝ゚) { 『これ以上、死者の魂を巻き添えにして冒涜しない為にも・・・。』 殺人は合理化できませんから。